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読解力とは

「読解力とは何か」

CSJプラススタディでは、主に国語に関する学習のお悩み相談を受け付けています。そこで最もよく聞かれる言葉が「読解力」です。
「うちの子は読解力がなくて……」「読解力をつけるにはどうすれば良いでしょうか」
このページをご覧いただいている方の多くもどこかでお考えになっていることではないかと思います。

「読解力」は一つではない

「うちの子は読解力がなくて……」と語られる場合の読解力とは、文字通り、文章を読み解く力を指しています。もちろん、このような力がしっかりついていれば難なく解ける問題は多いでしょう。
冒頭の「読解力がなくて……」も、一度読んだだけですべての意味を理解する力がないことだと認識されている方が多いでしょう。ただしこれについては、受験において最優先されるのはそのような「一発で読み解く力」だとは言い切れません。

入試の素材文を読んだことがありますか

中学受験の過去問をご覧になったことのある方ならお分かりいただけると思います。小学六年生が初見で五、六分読み通したところで、文章の意味するところや筆者の意図を自力で一度にすべて理解できるようなレベルの文章ではありません。受験に向けて頻出パターンの文章を何度となく読んで練習を重ねた子でも「ああ、はいはいそういうことね」とはいかないことが多いのです。これを一度読んだだけで理解せよ、できなければ負けだ、というのは、12歳の子どもには酷な話です。もちろん「読書百遍意おのずから通ず」を地で行くように何度も時間をかけて読み直す時間的余裕はありませんから、少なくとも読み方を工夫する必要があるのです。
大人にはこれまでの人生経験がありますから、子どもがすんなりとは理解できない内容もすぐに理解できます。だからこそ、子どもに対して「なんでこれが理解できないの?」と思ったり、ひどい場合には直接言ったりしてしまうのです。

国語の問題はなぜあのような形式なのか

受験国語における良問とは、設問一つ一つに向かい合って部分の理解を深めていくことを通じ、解き終わったときに文章の大意、筆者の意図が明らかになるようなものです。入試問題は、その学校の先生からの「この問題を解くことを通じてこのレベルの文章を理解できるような子に来てほしい」というメッセージでもあります。
ですから、設問に正しく対応し、一つ一つの設問をクリアしていくことで、最終的に解き終わった段階で文章をある程度正しく理解できればよいことになります。初見の文章を一発で理解する、ということとは大きな隔たりがあります。「最初はよくわからない部分もあったけれど、設問を解いているうちにだんだんわかってきた」というのが理想です。
そのためには「一つ一つの設問を文章理解の助けにする」ことが大切です。国語の問題が一つの文章に対する複数の小問の集合で構成されているのには、そういう意味もあるのです。

欲しいのはその答えじゃない

イメージイラスト 私がこれまでの指導経験から強く感じるのは、「子どもは大人が思っているほどきちんと設問を読み解いていない」ということです。別の言い方をするならば、「子どもは問われたことを確実におさえないまま答えを出そうとすることが多い」のです。厳密な統計ではありませんが、個人的には男の子にその傾向が強いように感じます。
たとえば記述問題で「なぜですか」という問いに対して文末が「〜から。」ではなく「〜こと。」で結ばれた答案を見ることは、一度や二度ではありません。
考えている内容はそう悪くないのに点数が伸びない、という場合に「設問の要求に正しく答えているか」という視点を持つのはとても重要です。「郵便ポストは何色?」と問われたら答えは「赤色」でなくてはならないし、「郵便ポストはどんな形?」と問われたら答えは「四角」でなくてはならないのです。
以上のことから、CSJプラススタディでは、読解力を「文章を読み解く力」および「解くために読み直す力」と定義します。受験国語において、文章はそれ自体を理解するためだけでなく、設問を解くために読み直されるべきなのです。そのためには設問を意識的に分析し、「次にやるべき作業は」「本文からどのような内容の表現を探すか」を見つけ、目的をもって文章にもどることが大切です。軽視されがちな「設問に対する読解力」が、文章自体に対する読解力と同じくらい大切です。
こうして考えてみると、国語の問題を解く際に「なんとなく」が入り込む余地は、ありません。すべて意味のある作業の積み重ねで、正しい答えが導かれるわけです。これまで「なんとなく」でしか国語の問題に向き合ってこなかった子が、国語を「ワケのわからないもの」と考えてしまうのも無理はありません。でも、国語の点数を決めるのはセンスでも運でも読書量でもないのです。「読解力」をつけて国語に向き合うこと。CSJプラススタディにそのお手伝いができればと考えています。