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ことばのパズル(3) 2015年6月

問題
<ある>のことばには、同じことばがつなげられるよ。どんなことばがつながるか、 かんがえてみよう!「ない」のことばにもつながることばはこたえにはなれません。
「ある」のことばにつなげられることばをかんがえてみよう!
ことばのパズル編3

解答

問題1
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「かたい」
せんべいがかたい:外からの力に対して抵抗力が大きく、簡単に形がくずれない。
あたまがかたい:考え方が柔軟でない。融通がきかない。
くちがかたい:秘密をなかなかもらさない。
問題2
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「きく」
めがきく:良し悪しを見分ける力が高い。
はながきく:敏感でものを見つけ出すことなどに優れている。
うでがきく:技術が高い。上手である。
「ある」のグループに共通してつなげられる言葉を見つける問題です。 ほとんどが体の一部を表す言葉になっています。 慣用句への興味をひきつつ、知識がじゅうぶんについていなくてもなんとかチャレンジできる問題になっています。
この問題をすんなり解くためには、つながる言葉を候補として次々に挙げていき、他の言葉にもつながるかどうか検討していくことが大切です。 5月の問題と同じく、手を止めてじっと眺めているよりは手を動かした方が格段に思いつきやすくなります。 また、頭の中で視覚化して考えることも大切です。

解説

どこに着目するか

まずは例をしっかり見てルールをおさえましょう。
いえ・えり・はらにはつながり、げんかん・すそ・くちにはつながらない言葉が答えです。

いえ(家)という言葉自体は知っている人が多いでしょう。
大切なのはそこからどれだけ無理なく表現を広げていけるかです。できるだけたくさん探しましょう。
家をたてる、家をかう、家をうる、家をこわす、家をでる、家にかえる……。
高学年以上であれば順に建築、購入、売却、解体(破壊)、外出・家出、帰宅、などの言葉も出てきてほしいところです。
※購・却・壊は中学校で習う漢字です。
このように、つながる言葉を「ある」グループの三つの言葉について可能な限りたくさん出すことで答えにたどり着きやすくなります。

えり(襟)も同じようにやってみましょう。
襟のついたシャツ、襟がよごれる、襟をつける、襟をたてる、襟をただす……。
はら(腹)についても同様です。
腹をかかえる、腹をさぐる、腹がいたい、腹をたてる、腹黒い、腹をわる……。
子どもには多いミスですが、早とちりな人は、三つ全部を確認することをせずに二つ当てはまった時点で答えにしてしまうことがあります。
面倒でもすべての言葉にきちんとつながることを確認する必要があります。
また、二つは当てはまるが残り一つが当てはまらないという状況で無理やりそれを答えにしてしまう場合もよく見られます。
最後まで確認して答えを決める、というていねいさも大切ですね。

最後に、「ある」グループすべてに共通してつながった「たてる」が、「ない」グループの言葉にはつながらないことも確認しておきましょう。

速く解ける子の考え方

一つ一つていねいに「つながる言葉」を考え、すべてリストアップした状態で共通点を探すという解き方は正攻法ではありますが、腕力に頼った解き方です。
根性ではスピードはなかなか上がりませんし、速く解けてもたまたま、ということになってしまいます。
少し器用な子であれば、三つのうち二つに共通しそうな言葉を考えていき、出てきた候補を残った一つに当てはめていくという解き方ができるかもしれません。 ただし、これもスピードアップには限界があります。

これをあっさり解いてしまう子は、せんべい・あたま・くちに共通するイメージから、共通してつながる言葉へと一気に到達していきます。複数の作業が同時に進むので、一気に答えが出ているように見えます。
また、あまり気づかれないポイントですが、つながる言葉がもっているイメージを意識しているかどうかも重要です。
「かたい」という動詞は簡単に変わらない、というイメージを持ちます。
今回の問題の他に、手がたい、義理がたい、決心が固い、などもそうですね。
「きく」はうまくいく、レベルが高い、などのイメージがありますね。
口をきく、薬が効く、顔がきく、などでも同じ意味合いで使われています。
このような言葉の持つ抽象的なイメージや方向性を頭の隅に置いておくと、共通点を探る作業は格段に速くなるのです。

プラススタディの取り組み

最終的に効率よく解くことを目指しますが、検索すべき言葉が頭の中にないのにスピードアップすることはできません。語彙の量が増えてくるまではコツコツ辞書をひき、言葉の意味や用法を頭の中にたくわえていくことが必要です。ですから、力技で解こう、辞書を調べてでも解こう、という姿勢が悪いわけではありません。
プラススタディでは、授業内で知らない言葉に出会った時はすぐに辞書で調べ、用法を確認します。せっかく調べた言葉も使わなければ忘れてしまいますから、授業の内外を問わずに、以前調べた言葉の意味をランダムに聞くこともあります。また、そのような語句をオリジナルの授業プリントに適宜登場させ、定着を図ります。
知らない言葉が多ければ多いほど、文章を読むのは苦痛になってしまいます。面倒な作業ではありますが、知らない言葉はすぐに調べる習慣をつけ、使い方もセットで覚えるのが一番の近道です。低学年のうちにその習慣をつけることが非常に大切です。
その際、新しく覚える言葉と意味を単純に対応させて覚えるのではなく、これから新たに接するはずの表現でも応用がきくように、その言葉の持つ大きなイメージを伝えることを心がけています。
このようにして、語彙不足から文章を読むことや国語への苦手意識を持たないように、言葉に親しみながら語彙を増やし、使いこなせるような指導をプラススタディでは行っていきます。