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ことばのパズル(8) 2015年12月

問題
【例】のように、同じ漢字が一文字目・二文字目・三文字目にそれぞれ入る三字熟語三つの組を完成させましょう。ただし、次の条件を守って解いてください。
・「的」「性」「化」は使わない
・数字、地名は使わない
・同じ文字は一度しか使わない
解答 ことばのパズル編8

解答

問題1
▼ 答えを見る
【解答例】
できあがる三字熟語/左から
@季節感・好感度・感謝状 など
  A逆指名・代名詞・名人芸 など

【別解例】
@幸福感・罪悪感・現実感/好感情・悪感情・共感覚/感無量・感想文・感情論
A片仮名・無記名・会社名/有名人・命名権・指名制/名調子・名選手・名目上

解説

 二字の熟語や四字の熟語はたくさん知っているよという人もいるでしょう。そんな中、急に聞かれると意外と出てこないのが今回あつかった三字熟語です。

 プラススタディでの学習のキーワードに「部品」という言葉があります。あらゆる物事を細かく分けて対応していく、という考え方です(くわしくはプラススタディの授業を受けてみてくださいね)。この問題も、一気に三字熟語を思いつこうとするのではなく、「部品」の積み重ねを意識すれば比較的早く解くことができます。

 問題にも明記しましたが、今回の問題は唯一の正解があるものではありません。別解がたくさん存在します。ですから、ここに挙げる解答はあくまで解答「例」としてご覧ください。

 また、原則として小学6年生までに習わない字を使う三字熟語は除外しています。ご了承ください。

考え方

 まずは、三字熟語の組み立てについて考えてみます。
 三字熟語は、次の三通りの組み立てでできています。
@ 一字+二字

例)大規模(大きな規模)、長期間(長い期間)、食生活(食に関する生活)
A 二字+一字

例)成績表(成績の表)、苦労人(苦労してきた人)、野球部(野球の部)
B 一字ずつバラバラ

例)松竹梅、雪月花、衣食住 など
ということは、指定された字(@の「感」、Aの「名」)が一字だけで使われている場合と、二字の熟語の一部として使われている場合、バラバラの三字のうちの一つとして使われている場合の三通りを考えればたくさん候補が作り出せることになります。

ためしに、「感」「名」を含む二字の熟語をいくつか書きだしてみましょう。
【感】感動、感謝、感応、感染、感心、感覚、感想、感情、反感、実感、予感、直感、同感
【名】名人、名物、名字、名所、名声、名札、名前、氏名、有名、無名、記名、仮名
 このほかにもありますが、とにかく思いつくだけ出しておきましょう。
 こうやって思いついた熟語の上や下に他の字がつけられないかどうか試せば、三字熟語のバリエーションはかなり広がるでしょう。
 ただし、「的・性・化」といったいわゆる接尾語の使用や数字の使用、同じ字の重複は不可であることを忘れないようにしましょう。

プラススタディの取り組み

 漢字には「音」と「意味」があります。多くの生徒は「音」だけで漢字を処理しようとしてしまい、時にとんでもない当て字をすることがあります。
 ところが、どのようなタイプの塾でも、漢字・語句の成り立ちや意味・用法について時間をかけて指導しているところはそう多くないと思われます。「とにかくテストでよい点を取れるように出題範囲の漢字・語句を覚えてくること。以上!」というケースも多々あるように聞いています。時間的制約を考えるとやむを得ない面もあるでしょう。
 漢字や語句をこのように丸暗記することには限界があります。子どもたちにとって、丸暗記することはただの苦行です。そして、時間が経つときれいさっぱり忘れてしまいます。

 プラススタディ「わかるコース」「のびるコース」の集団授業では、言葉の学習(学校の進度に合わせ、新出漢字とそれを使った熟語、新出語句とそれを使った例文作成を学習します)をすべての授業で実施しています。また、個別の授業でも状況に応じて細かい語句の知識をお伝えしています。
 「どんな漢字・語句にも意味や適切な用法があること」「漢字一字の意味と、それらが組み合わさってできた熟語全体の意味の関連」などは、話し始めるとどんどんふくらんでいきます。しかし、そのふくらんでいく話を聞きながら、生徒はどんどん興味のある顔つきになり、自分の知識と話がつながった時点で「あ、そうか」「へえ、そうやったんや」という言葉が出てくるようになるのです。  ぜひ、プラススタディの授業で楽しく語いを増やしていただきたいと思います。