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ことばのパズル(12) 2016年04月

問題
「あつかましい」「おもくるしい」のように、「〜しい」で終わることばはたくさんあります。
次の@〜Iに「〇〇〇〇〇しい」という形の言葉を考えて入れてみましょう。〇一つが一字です。
また、@に入る言葉からIに入る言葉は、辞書に出てくる順番通りに並ぶものとします。
解答 ことばのパズル編12

ヒント

@〜Iはすべて「しい」の前が五文字です。すでに問題文中で一文字ずつ明らかにされていますが、その隣をもう一文字オープンにしましょう。
@ 「あぶ〇〇〇しい」
A 「〇〇みが〇しい」
B 「〇りめ〇〇しい」
C 「〇〇ろぐ〇しい」
D 「〇しで〇〇しい」
E 「〇〇つめ〇しい」
F 「〇えお〇〇しい」
G 「〇〇だぐ〇しい」
H 「〇〇〇るわしい」
I 「もの〇〇〇しい」

解答

問題1
▼ 答えを見る
@ あぶなっかしい
A うらみがましい
B おりめただしい
C こころぐるしい
D さしでがましい
E しかつめらしい
F すえおそろしい
G なみだぐましい
H みめうるわしい
I ものめずらしい

解説

@とIのみ、最初の文字がオープンになっていますね。これと設問の条件を組み合わせると、ある程度最初の文字がしぼりこめることに気づけたでしょうか。
「@〜Iが辞書に出てくる順番通りに並ぶ」ということは、「@〜Iの頭文字は、五十音順に並んでいく」ということでもあります。@の頭文字が「あ」、Iの頭文字が「も」 ということをある程度頭の片隅に置いて解いていくとよいでしょう。
このような条件付きの問題では、「条件をいつ使うか」によって考えやすくも考えにくくもなります。「@〜Iが辞書に出てくる順番通り」ということにこだわりすぎると そもそも答えの候補となる言葉自体が出てきにくくなりますし、かといって条件を満たさない言葉を無理に入れても後が続きません。どちらからでも攻められるように フットワークを軽くしておきましょう。
また、時間の制約がある中でなかなか思い出せないときには、ある程度力技で文字をあてはめながら思い出していくということも必要になってきます。ただし、その力技も、何の理屈もともなわない正真正銘の力技なのか、ある程度のところまで理屈で候補をしぼってからの力技なのかで成功の確率は大きく変わってくるものです。特に受験において「理屈をともなった力技」は大いに役に立ちます。「ただの力技」は疲れるだけなので、やめましょう。
理屈で問題を追い込むためには、プラススタディでもしつこく取り組んでいる「設問文から【書かれていないヒント】を探り出す」という意識が大切です。そのような【書かれていないヒント】を掘り起こすキーワードは「ということは……」です。これを常に意識できている人は、他の人が見落としてしまうヒントを自分のものにすることができるのです。
それでは、解答の言葉一つ一つの辞書的な意味を紹介しておきましょう。
@ あぶなっかしい 「いかにも危ない感じがする様子」という意味の言葉です。関連させて「はらはらする」「気が気でない」なども覚えておきましょう。
A うらみがましい
「いかにもうらんでいるように見える」という意味の言葉です。「根に持つ」「ネチネチ言う」などを絡めて覚えておくといいですね。
B おりめただしい
「態度や作法が礼儀にかなっている様子」という意味の言葉です。着物のたたみ方に由来する言葉だと言われています。「几帳面」「礼儀正しい」などと同じ方向の言葉ですね。
C こころぐるしい
「相手に対して申しわけなく思う」という意味の言葉です。気持ちの上で負担を感じる時に使います。「申し訳ない」「気がとがめる」などと合わせて覚えましょう。
D さしでがましい
「必要以上に厚かましいこと、でしゃばったことをする様子」という意味の言葉です。「でしゃばる」「お節介」「おこがましい」などと一緒に覚えておくとよいでしょう。
E しかつめらしい
「堅苦しく、形式にとらわれている」という意味の言葉です。もとは「しかつべらしい」という言葉だったようですが、さらにその前は「しかありつべくあるらし(そうあるべきであるような状態にあるようだ)」という形で、理想的な礼儀正しい状態であることやいかにもそれらしい状態を指す言葉です。前者の意味であれば、改まって接するような間柄ではなく気心の知れた相手に妙に改まった態度をとった時に使う言葉ですね。文字の並びが似ていることから「しかめ面」(つら)」と混同しやすい言葉です。「しゃちほこばる」「まじめくさる」などと関連づけて覚えましょう。
F すえおそろしい
「将来どうなることかと思いやられておそろしい」というのが本来の意味ですが、今回の例文のように良いことに関しても使われる表現です。様々な分野で、まだ若いにも関わらず非凡な才能を発揮する人物に対して「このまま成長すると将来どれだけすごい人物になるのだろう」という意味をこめて使われる場合が多いですね。良い意味で関連する言葉として「将来を嘱望される」という表現と一緒に覚えておきましょう。
G なみだぐましい
「感心・同情するあまりになみだを流してしまいそうになるくらいだ」という意味の言葉です。「努力」と結びついて「なみだぐましい努力」の形で使われることが多いですね。「努力」に結びつく同じような方向の言葉として「血のにじむような」などを合わせて覚えましょう。
H みめうるわしい みめは「見目」と書きます。見た目、つまり容姿のことですね。「見目うるわしい」で容姿が大変すぐれている、美しいという意味です。「端正」「美形」などと合わせて覚えましょう。
I ものめずらしい
「いかにもめずらしい」という意味の言葉です。「へえ、変わってるね」と感じるようなものについて使う言葉ですね。「風変り」「一風変わった」などと合わせて覚えておきましょう。

プラススタディの取り組み

言葉を覚えようとすると、どうしても一問一答式の覚え方になりがちです。しかし、同じ言葉でもある局面では悪い意味、別の局面では正反対の良い意味で使われるという ケースもありますから、一対一で対応させて覚える方法は万能ではありません。「言葉は文の中で使われてこそ意味を持つ」ということをよく意識し、例文や場面で覚えてしまったり、 似たようなグループの言葉とまとめて覚えてしまったりすることが重要です。
プラススタディでは、問題を解く際にも「別の言葉で言うとどういうこと?」という問いかけを何度もしていきます。実際に読み、口にし、書いて使うことによって 言葉が自分のものになる、という経験を大切にしていきたいと思っています。
言葉は、まず「知っていること」、次に「使えること」が大切です。日常の生活の中でも、覚えた言葉はどんどん使っていきましょう。