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ことばのパズル(21) 2017年03月

問題
例のように、複数の意味に解釈できる文を、それぞれのちがいがはっきりわかるように説明した文を書きましょう。
解答 ことばのパズル編20

解答

問題1
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【解答例】
@
ア 私はお菓子の中でも甘いものが好きではない。(甘くないお菓子は好き)
イ お菓子は甘いので私は好きではない。(甘くないお菓子は想定外)
A
ア ねずみ自身が好んで食べる動物が大発生した。(ねずみが食べる)
イ ねずみのことを好んで食べる動物が大発生した。(ねずみが食べられる)
B
ア 兄はサッカーが好きなのだが、ぼくも兄に負けないくらいサッカーが好きだ。
(兄→サッカー、ぼく→サッカー)※矢印が「好きだ」の方向
イ ぼくは、兄を好きであるのと同じくらいサッカーのことも好きだ。
(ぼく→兄、ぼく→サッカー)※矢印が「好きだ」の方向

解説

今回取り上げた文章はどれも、言葉の係り受けがあいまいになっているため複数の解釈が出来てしまう状態になっています。具体的には、@甘いお菓子、Aねずみが、B兄と同じくらい、という部分があいまいさの原因です。 この部分をきちんとちがう表現に変えて、意味を表現し分けることが必要です。
2017年度の灘中学校1日目には、複数の解釈を文で書き分けさせる問題が出題されました。同様の問題は2015年にも灘中学校1日目で出題されています。 また、読点を打つ位置で二種類の解釈ができるようになるひらがなの文を書く、という問題が2013年に西大和学園で出題されています。

プラススタディの取り組み

上記のように、私立中学入試ではあいまいな文の複数(だいたい二通り)の意味をはっきり書き分ける問題も出題されます。ただし、プラススタディでこのような問題を扱うのはそういう問題に対処するためだけではありません。 こういう読み方ができるようになることによって、自分が文章を書く時にも読み手にあいまいに伝わってしまう可能性のある表現を避けることができるようになるのです。
公立中高一貫校の作文や公立高校入試の小論文、または普段の国語学習(とくに作文)で自分の考えを文章にする機会が増えています。 自分の意図したことが正しく相手に伝わるためにどのようなことに気を付ける必要があるか、こうやって失敗例にたくさん触れることで体感し、自分の書いた文を点検するときの基準づくりにつなげていってほしいと考えています。
自分の書いた文が意図どおりに相手に伝わっていないことは意外と多いので、気を付けたいものですね。